今回はプレゼンテーションのお話
先日 2020.08.08 に開催された de:code夏まつり ~よりコミュニティを楽しくするためのコミュニティのすすめ the FINAL に LT 登壇しました。LT 登壇者を募集していたので、自ら応募し、登壇させていただきました。
イベント: https://msdevjp.connpass.com/event/183747/
さて、イベントの中で「お楽しみ企画:de:code夏まつりコミュニティ相談室☆」というコーナーがありました。これは過去3回の de:code 夏まつり の参加登録時に参加者はコミュニティに対するアンケートに答えており、アンケートへの回答を分類し、質問が多かったもの、みんなが気になっているものをご紹介して、その場に集まっていた LT 登壇者で回答するというものでした。
2020/10/04 追記: 当日の様子は以下の YouTube でご覧になれます https://youtu.be/m7vdEiwO2po?t=3118 その中に 「登壇したいんですけど、周りの人が技術的にすごい人で、自分なんかが手を挙げていいのかと思ってしまう。最初の一歩がわからない。なにをすればいいですか?」 というものがありました。 イベントの中で私は「簡単です。登壇すればいいのです。最初の一歩はまさに登壇すること」と回答しました。その時の回答は紛れもなく素直に私が思ったことなので、特に訂正するつもりはありません。が、終わってから、ちょっと気になったので、今回はこれについて、私が思うことを書いておこうと思います。 登壇したい?OK、だが準備はできているか?
COVID-19 のおかげで、イベントはオンライン開催が主体になりました。YouTube Live, Zoom, Teams など、様々なサービスを使用して開催されています。参加者にとっては、オフライン開催に比べると、開催地までの物理的な距離というバリアーがなくなったので、参加しやすくなっています。以前より多くの勉強会やセミナー、コミュニティに参加しているという人も多いのではないでしょうか?
こういったイベントがより身近になるのは非常によいことです。そして身近になると、「自分も登壇してみたい」と思うのは当然の流れで非常に良い事だと思います。事実、そういう声はよく聞くようになりました。 ただ、ひとつ気になることがあります。それは「登壇するにあたって、準備はできているか?」ということです。 もちろん登壇を決める時点で、すべての準備が整っている必要はありません。ここで言う準備には様々なことが考えられます。
上記以外でも他にもあります。
これらはいわゆるマーケティングの領域です。考え始めると、キリがありません。イベントによっては「初心者大歓迎!」となっていることもあるでしょう。仮に初心者大歓迎でも、こうした準備はある程度必要だと、"私" は思っています。 具体的準備とは? - 練習、練習、そして練習 -
「そんなこと言われても、具体的にどんな準備をしたらいいか、わからない...」
たぶんこういう人が大半だと思います。なので、それを把握するために、まずは1回登壇してみましょう。登壇して、失敗することを恐れないでください。もし絶対に失敗したくないのであれば、不安を払拭するしかありません。それには練習しかありません。スポーツと同じです。 「練習でできないことは本番ではできない」 プロのスポーツ選手がなぜプロでいられるのか?誰よりも練習しているからですよね。大リーガーだったイチローが練習の虫だったのは周知の事実です。そして練習量とは一方で、"考えて" 練習していたこともまた有名でした。下手くそなフォームでずっと練習していると、下手くそなフォームが身に付きます。練習には改善フェーズと身に付ける定着フェーズがあります。改善フェーズを吹っ飛ばして、定着フェーズを続けてしまうと、下手くそなフォームが身に付くというわけです。 改善フェーズをきちんと行うには、現状を把握する必要があります。そう、現状を把握するためには登壇してみるしかないのです。しかし、実際のイベントでそれをやると迷惑になるかもしれない。ならば、ランスルーです。いわゆる通しで一人でやってみることです。昨今だとオンラインでしょうから、自宅でひとり、PC の前で本番さながらのテンションで時間を計って、やってみる。途中で失敗しても、とにかく通してみる。できれば、画面と音声を録画しておいて、あとで見返す。協力者が募れるのなら、ランスルーをオンラインで見てもらう。
上記のツイートは、de:code 夏まつり the FINAL の当日朝のものです。10分の LT でしたので、時間内に収まるか、が不安でした。なので、朝起きて、ランスルーをしてみたわけです。結果、1回目は見事に時間オーバー。そこから、考えました。どうしたら、時間内に収まるか?結果、やり方を変えました。
王道の方法です。ですが、この方法を採用できたのは理由があります。もともと時間内に収まらない可能性が高いとわかっていたので、1週間前にきちんとした手順を YouTube の自分のチャンネルに上げておきました。 ↓↓↓ 私の YouTube チャンネルはこちら ↓↓↓ [Yugo's Room] https://www.youtube.com/channel/UCdBYN0oIDm7tDlZoZJg4Q-A/featured 最悪、LT で伝わらなかったとしても、そこに誘導しよう。そう思っていたのです。だからこそ採用できた方法でした。かなりトリッキーですが、オンライン前提が当たり前になった現在、有効な手段だと思います。気を付けるべきは、これを毎回やりすぎると、「また続きは YouTube か」となって、飽きられてしまう可能性があります。なので、この方法を採る場合、条件があります。
です。今回はそれをものすごく意識して、ああいう形になりました。なお、de:code 夏まつり the FINAL の動画は後日 YouTube にアップされるとのことですので、アップされたら、ここにリンクを貼っておきます。私が今書いている内容をぜひ確認してみてください。 2020/10/04 追記: 以下の YouTube が当日の私のセッションです。どんなふうになっているか、ぜひご確認ください! https://youtu.be/m7vdEiwO2po?t=6563 私が定期的にやっていること
最後に私が自身を振り返るために定期的にやっていることをご紹介しておきます。それは、自分の初登壇の動画を定期的に見ることです。
この動画は 2016年06月26日 に開催された Cloud Samurai Roadshow 2016 というイベントで、私が登壇した時のものです。まだ MVP を受賞する前のものです。記念すべき初登壇動画が残っていたこと自体が奇跡なのですが、2年位前にイベント主催者からもらって、それ以来、定期的に見るようにしています。
細かいプレゼンのテクニックとかは荒削りですが、基本スタンスは今とあまり変わりません。
こんな感じでしょうか。この時ありがたいことに品川の日本マイクロソフトセミナールーム D でやらせていただいたのですが、初登壇で満席でした。そして、登壇中に数名立ち見がいらっしゃいました。終わってからアンケートがあったのですが、マイクロソフトの評価システムが使われて、NSAT が 197 (200点満点) でした。出来過ぎです(笑)今でも自己最高得点で、とても更新できる気がしません。 ※注意: この動画の内容は 2016年 当時のものですので、現在からすると最新情報ではありません。あしからず。 まとめ
今回はプレゼンテーションのお話でした。世の中にはプレゼンのプロの方がたくさんいらっしゃいます。私はプレゼンスキルという意味ではそういう方達と比べたら、足元にも及びません。ですが、絶対に負けないだろうと思うことがひとつあります。それは
「オーディエンスに楽しんもらいたい」 という気持ちです。これだけは絶対に負けません。職業的にテクニカルなことを話すことが多いので、どうしても無味乾燥な話になりがちです。技術的仕様なんてそんなもんで、そこに感情はありません。ないのであれば、足せばいい。スピーカーは人間です。人間には感情があります。従って、話すとき、伝えるときに感情と共にお届けすればよいのです。これはそんなに難しいことではありません。小学生の時に国語の教科書の本読みってやりましたよね?小説を読んで聞かせるやつです。アレと大差ありません。大人になった今なら、感情を込めるのは簡単です。苦手だという方もご安心を。練習すれば、した分だけ、上手くなります。 今回お伝えしたのは、あくまでも私のやり方です。押し付けるつもりはありません。ただ、皆さん一人ひとりが自身のやり方を模索していただきたいと思います。自分のやり方を確立したら勝ちです! 最初は人の真似から入るのもお勧めです。理想とする人のプレゼンを穴が開くほど観て、真似をしてみる。子供がモノを覚える方法ですよね。真似をしてみるとわかります。自分がやると、その人と同じように伝わらなかったりします。ここから「なんで?」を考えること。これがはじまりです。 ぜひぜひいろんなことを試してもらいたいです。 唯一絶対の解なんて存在しないので! 最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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AuthorYugo Shimizu 株式会社セカンドファクトリー在籍。アーキテクト。主にマイクロソフト系技術を使っております。C#、.NET、SQL Server 等。最近は Power BI や IoT, Web API 等に興味あり。
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10 月 2020
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