Japan Power Platform User Group による夏祭り
2020年7月4日 (土) に Power Platform Day Summer '20 をフルオンラインで開催しました。スピーカーを含む運営メンバー20名でやり切りました。具体的に動き出したのがひと月前くらいなので、なかなか短時間でよく準備できたな、と思います。これもひとえにみんなで力を合わせたから、だと思います。当日大きな事故もなく、イベントを終了できたのは、参加者の皆様のご協力も非常に大きかったことです。
この場を借りて、御礼申し上げます。 Microsoft Teams を使用してフルオンラインのデジタルイベント
まず今回のイベントは connpass でイベントを作成して、募集を開始しました。
https://power-platform.connpass.com/event/178495/ 募集期間は 2020/06/13(土) 13:00 ~ 2020/07/04(土) 11:00 でした。connpass 上の参加登録者数は 723 名。
実はこれだけの人数の方にご参加いただくのに Teams でできるだろうか?という不安は、運営側にありました。いわゆる企業内における組織や部署といった チーム をベースとしたコミュニケーションハブとして非常に便利なのは、もちろんわかっていました。そうではなくて、ライブイベントをベースにした、コミュニティイベントが日本において、最後まで開催ができるか。ここが不安でした。
一番の懸念点は、参加者の方がきちんと参加できるだろうか?ということでした。Teams 会議であれば仕事で経験があるだろうから、特段気にする必要はないのですが、ライブイベントは Teams 会議とはちょっと異なりますし、おそらくほとんどの人が初めての経験だろうなと。そして、何よりもセッショントラックが複数あったので、ライブイベントの URL が複数になり、1時間目はトラック1、2時間目はトラック2のセッションが見たいとなった場合、一度トラック1を退出して、トラック2に入らなければならない…。参加者の方が迷子にならないかな?という懸念は当日まで払しょくできませんでした。SNS に何かいっぱい書かれたら、キツイよなーみたいな… どうやって Teams で実現したのか?
以下は当日の時間割です。
左側の青い部分がセッションの部分で、はじまりの会、Track 1 - 4, おわりの会 で6つのライブイベント。
右側の緑の部分がメディックと呼んでいた相談室で、これらは4つの Teams 会議。 従って、全部で10個の URL が存在していました。connpass で登録した参加者のみが見ることができる「参加者への情報」に当日これらの URL を貼り、参加してもらいました。 もちろん事前にライブイベントと会議を作成して、URL からテナントに招待されていない外部のユーザー入れるかなどは、何度も試しました。 個人的には、5月の終わりに開催された Microsoft 365 Virtual Marathon (以降、M365VM)に日本チームとして参加できたのが非常に大きな経験でした。アレに参加していたから、できると思いました。M365VM は、海外の Microsoft MVP が主催となって、グローバルに開催されたデジタルイベントです。このイベントも Microsoft Teams で開催されました。その運営方法は非常に勉強になりました。 ライブイベントを運営側として使用したことがない人にちょっとだけ説明すると、ライブイベントは通常の Teams 会議と異なり、参加者は音声もカメラも共有することができません。スピーカーまたはプロデューサーと呼ばれるライブイベントの操作ができる人のみ音声とカメラを参加者に共有することができます。 余談ですが、プロデューサーというのは Teams 上で割り当てることのできるロール名なのですが、よく考えるとプロデューサーというよりは、セッション中いろんな指示出しをするのでディレクターだと思います。 Teams 会議は通常双方向のやり取りを目的としていますが、ライブイベントは一方通行です。動画は30秒くらい遅延して届けられます。参加者はそのテナントに招待されている必要はなく、完全に外のユーザーが参加できます。(組織のユーザーに限って、ライブイベントを開くことも可能です) URL さえ共有しておけば、広く一般ユーザーに参加してもらうことが可能なわけです。 ライブイベントは参加者のログが取れる
ライブイベントはどのユーザーが何時何分に参加して、何時何分に離脱したか、などすべてログとして記録され、イベント終了後に CSV でダウンロードすることが可能です。今回その CSV を Power BI でレポートにしてみました。レポートの原形は Microsoft MVP の加賀田さんが作ってくれました。私はそれをもらってちょっとだけ手を加えました。
レポートの URL は ⇒ bit.ly/JPPUGSummer20-TeamsLog
右上の Attendees は延べ人数です。匿名ユーザーや出たり入ったりするユーザーがいるので、実際の参加者数は取れなかったのですが、延べ人数であることは間違いありません。非常に面白いデータになっています。折れ線グラフの方は、各ライブイベントにその瞬間に何人が参加していたかを表しています。こちらは実数です。各セッション、非常に多くの方に参加していただいたことがわかります。
セッション動画は YouTube にて公開
各セッション動画は以下の YouTube チャンネルに随時公開していきます。当日見逃した!という方もぜひこちらからご覧ください!
[Japan Power Platform User Group - Power Platform Day Summer '20] https://www.youtube.com/playlist?list=PLc5FJU2aT4yRm84hJ2DA4r5uVPZg88Oxy おわりに
結果から言うと、大きな事故もなく、参加者の方からのフィードバックも良好でしたので、大成功だったと言えます。もちろん、もし次回やるなら、という反省点はありますが、初回としては、関係する皆さん、参加者の皆さんのご協力もあって、大成功でした。ありがとうございました。
Japan Power Platform User Group (JPPUG) としては、次回は Winter かな?
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はい、今年もこの季節がやってまいりました。Microsoft MVP の更新発表です。 おかげさまで、4回目の MVP を受賞しました。本当にこれは皆様のおかげです。重ねて感謝申し上げます。 カテゴリは変わらず Data Platform - Power BI での受賞です。 6月に入ると、いっつも多少なりとも不安になります。 「更新できるかな…?」 これは誰にもわからないのです。 「そんだけ活動していれば、大丈夫でしょ」 よくそう言っていただきます。有難いことです。でもやっぱり誰にもわからないのです。 考えてみたら、Microsoft MVP Award って凄くて、過去1年間の特定の技術領域において、そのコミュニティをリードしてくれてありがとうというサンキューアワード(名誉賞)なのですが、Microsoft というイチ民間企業が受賞者個人と NDA (いわゆる秘密保持契約) を結んで、一般よりも先に製品情報を知ることができたりします。Microsoft 社員は受賞することができず、対象は外の人です。たまに Microsoft MVP を中の人だと勘違いされることもありますが、それは違います。そして、中の人でも知りえないことを知ってたりします。 皆さんが所属している企業でもありますよね? 研究開発部門の情報は他部署の人は知りえないのは常識だと思います。 そういう情報を知りえるので、当然誰かに言いたくなります。SNS で書き込みたくなります。これは人間の性かもしれません。ですが、そこまで織り込み済みで NDA を結ぶのです。この NDA を単なる制限と思っている人も見受けられますが、そうではありません。MVP 受賞者を守るためのものでもあるのです。企業スパイに狙われたりしますからね。映画や小説の中だけの話ではなく、これは事実なのです。株価に影響する可能性があったりしますので。 つまり、MVP にはそこまで高い自制心が求められます。 (個人の感想ですが、そうあるべきだと思っています) ですので、
私はこの再受賞の際にいつもこれらを再確認して、1年間を振り返って、襟を正すように心掛けています。 再受賞は嬉しくもあり、振り返って襟を正し、前を向いていく良い機会だと思っています。そして何よりもコミュニティの皆様に感謝する機会です。 というわけで、2020.07 - 2021.06 までまた MVP として活動させていただきます。
胸を張って Power BI 王子と名乗ることもできます(笑) 今年は新型コロナウイルスの影響もあり、これまでの活動はオンラインベースで形を変えて進めることになると思います。また、それ以外の新たな活動として、準備をしているモノが2つほどあります。ひとつは MVP に関わらないものですが、今必要だと強く思っている内容です。時期が来たら、お知らせさせていただきます。 最後に、もう一度これを読んでくださった皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました! |
AuthorYugo Shimizu 株式会社セカンドファクトリー在籍。アーキテクト。主にマイクロソフト系技術を使っております。C#、.NET、SQL Server 等。最近は Power BI や IoT, Web API 等に興味あり。
このブログは IT を普通の人が使えるものにする 民主化 をテーマにしています。 Archives
10 月 2020
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